NAO鍼灸院

痛み・凝り・痺れる症状

もくじ

①腰痛症
②(腰部)脊柱管狭窄症
③(頸部)(腰部)椎間板ヘルニア
④ぎっくり腰(急性腰痛)・ぎっくり背中・ぎっくり首(寝違え)
⑤坐骨神経痛
⑥膝の痛み(変形性膝関節症)
⑦肩こり・首こり
⑧肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
⑨足底筋膜炎
⑩腱鞘炎・ばね指
⑪むちうち(交通事故保険の治療)

①腰痛症

腰痛の原因
 腰痛とは腰部に感じる痛みのことです。痛みの程度によっては起き上がることすら困難になってしまうこともあり、発症している本人からすれば、生活の質に関わる大きな問題になります。その原因は様々で、生理痛や腫瘍など内科的な原因でも起こりますが、ここでは整形外科的な原因によって起こる腰痛について簡単に解説をしていきます。

病院での診断される、腰痛の種類と治療方法
 腰痛の治療を担当する診療科目は整形外科です。
腰痛に対しての診断名を付ける際には、レントゲンやMRIなどの画像診断が重要となります。しかし、実際にはこれらの検査では異常が認められない「ギックリ腰」「筋筋膜性腰痛」などの状態も多く存在します。それらの場合にはまず安静が指示され、痛み止めの薬・湿布の処方・電気治療・牽引療法などを行いながら経過観察をするという治療方針が提示されることが多いようです。
画像診断にて異常が見つかった場合には、それぞれの異常によって「腰部椎間板症」「腰椎ヘルニア」「腰椎分離症」「すべり症」「変形性脊椎症」「腰部脊柱管狭窄症」「脊椎圧迫骨折」「骨粗鬆症」などの診断名が付けられます。手術によって改善が望める場合は手術も検討されますが、手術するほど重症ではないと判断された場合では、やはり安静指示・鎮痛剤・湿布・電気治療・牽引などの保存療法に終始することが多いようです。

 鍼灸院での治療
 鍼灸治療は患部の血流改善を促し、筋肉の緊張を緩和させることができます。筋肉が緩まることによって動作時の負担が減り、痛みが軽減します。浅めに鍼を刺すことが基本なので、刺されていることすら感じないことすらあります。問題となる患部が奥の方にある時には、ダイレクトに刺激を与えることもあります。この場合、独特の刺激感(鍼のひびき)を感じることがありますが、かゆいところに手が届いているかのごとく、痛みに似た刺激感が症状の改善を予感させてくれるでしょう。
 しかし、患者さんの不安感が強い場合には、安心のため、レントゲンやMRIなどの検査を受けることをお勧めすることもあります。
理にて腰痛の予防ができる状態を目標に、一歩ずつ進んでいくことになります。

腰痛からの回復・予防のために自分でできること
 腰痛に対して自分でできる回復方法は、まずは無理をしないことです。痛みがあればそれ以上の負荷をかけること(運動)をしてはいけません。急性期(炎症がある時期)でなければ、基本的に患部は温めたほうが良いので、ゆっくり入浴したりホッカイロを貼ったりしましょう。体が動かせるのであれば、痛みの出ない範囲でストレッチをしましょう。しっかりストレッチができるのであれば、筋力トレーニングとして腹筋運動をしましょう。これらのことが自分でどれだけできるかも、回復の速さに関係してきます。慢性腰痛には心の問題も関わるとされており、痛みのない状態に安心してもらうことや、たとえ痛みが出ても治療やセルフケアで改善できるという自信を持っていただくことも治療に含まれると思っています。
以上に挙げたセルフケアがなかなかできない、またはしていても症状が改善されない慢性的な腰痛・腰部の重だるさなどでお困りの方は、ご相談ください。
腰を動かしても痛くなく、楽に日常生活が送れるよう、一緒に進んでいきましょう。

②(腰部)脊柱管狭窄症

(腰部)脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、腰部の脊柱管(脊椎にあり、中を神経が通っている管)が狭くなってしまう疾患です。脊柱管が狭窄されてしまう原因としては、主に加齢による脊髄変性が考えられていますが、年齢が若くても椎間板ヘルニアなどによって起こってしまうこともあります。特徴的な症状としては、間欠性跛行(かんけつせいはこう:歩いていると徐々に下肢の痛み・しびれ症状が出現して歩行が不可能になり、腰を前屈させて休むと症状が軽減する)が挙げられます。両者を識別する方法として、閉塞性動脈硬化症は、片側性でふくらはぎより下にしびれなどの症状が現れることが多く、さらに、下肢が冷たく感じたり、歩いたときにだけ症状が起こることが多くあります。一方、腰部脊柱管狭窄症は、両側性で臀部(でんぶ/お尻の部分)から足全体に症状が多く現れるという傾向があります。症状が前屈で改善されたり、立っているだけでも症状が出現するケースも多くみられます。

また、閉塞性動脈硬化症は、糖尿病・脂質異常症・高血圧・喫煙といった動脈硬化の危険因子を持つ人に生じる病気なので、他の血管疾患を多く合併している場合があり注意が必要です。腰部脊柱管狭窄症は、進行すると下肢筋力低下や尿の出が悪くなる、尿漏れが起こるなどの症状が出現します。
 治療に当たっては、閉塞性動脈硬化症(主に下肢の血管が閉塞して起こる症状)との鑑別が大切です。閉塞性動脈硬化症でも間欠性跛行が起こり、同じ間欠性跛行の症状が出ていても、治療するべき部位が主に、脊柱管狭窄症ならば腰部、閉塞性動脈硬化症ならば全身及び下肢と、異なってくるからです。

病院に行くのなら
 病院に行った場合は整形外科での対応になります。
レントゲン・CT・MRIなどの検査により脊柱管の狭窄が確認されると、この診断名が付きます。治療は主に保存療法(湿布などの消炎鎮痛剤・温熱療法・神経ブロックなど)が選択されます。痛みやしびれが強かったり下肢の麻痺や排尿障害などが起きてしまっている場合には手術が行われます。

鍼灸院での治療
 鍼灸治療は脊柱管狭窄症の症状改善に有効です。腰部の筋肉の緊張を緩めて血流を改善させることで神経の圧迫を和らげることができ、それにより下肢の痛み・シビレを軽減させることができます。腰部の筋肉は何層にも重なっており、同じ症状でも人によりけりで硬くなってしまう筋肉も異なってきます。鍼治療ならば硬くなってしまった筋肉が奥の方にある場合でも直接刺激を加えることができ、表面からの刺激よりも効果的に筋肉を緩めることができます。経験的には、治療期間・回数は腰痛やヘルニアなどによるシビレに比べると長くなる傾向にありますが、他の治療でなかなか改善が見られなかった方でも、鍼灸療法ならば脊柱管狭窄症の症状を改善させることができます。辛い痛み・シビレにお悩みの方は、ぜひ一度、ご相談ください。

③(頸椎)(腰椎)椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアの主な症状
 椎間板ヘルニアは頚椎(首)や腰椎(腰)で起こりやすい疾患です。椎間板腔を飛び出してしまったゼラチン状の椎間板が(基本的には片側ずつ)神経を圧迫してしまうことにより、圧迫されてしまった神経の支配領域に対して、シビレ・痛み・感覚障害(感覚鈍麻)・運動神経麻痺(筋力低下)などの神経症状が起こります。
腰椎椎間板ヘルニアでは、坐骨神経が影響を受けやすく、坐骨神経痛が起こります。下部腰椎にヘルニアがあると、排尿障害が起こることもあります。
頸椎椎間板ヘルニアでは、手指の感覚障害も大きな問題となります。

椎間板ヘルニアってどんな状態?

 背骨は複数の椎骨(ついこつ)が連なってできています。椎間板とは、「椎骨と椎骨の間にあるクッションの役割をする軟骨」のことです。ヘルニアとは、「突出した状態」のことです。椎間板ヘルニアとはつまり、椎間板が(本来あるべき空間から)飛び出してしまっている状態を現します。

主な原因
 人間は二足歩行をしているため、腰(腰椎)に負担がかかることを避けられません。近年はデスクワークなどが増え、首(頸椎)にかかる負担も増えています。普段は筋肉がこれらの負担をカバーしているのですが、疲労の蓄積による筋肉の緊張が慢性的に強くなってくると、負担をカバーしきれず、椎間板への負担が大きくなります。
このようにして背骨(椎骨)に過度の負担がかかり続け、椎間板への負担が大きく増えることで、椎間板は本来収まっている空間(椎間板腔)を飛び出してしまいます。このようにして、椎間板ヘルニアが起こるのです。
また、椎間板ヘルニアが起こるだけではシビレや痛みなどの症状の出ないケースもあります。痛みやシビレなどの症状の直接の原因となるのは、突出してしまった椎間板が、神経を圧迫してしまうことです。

病院へ行くのなら
 病院へ行くのなら整形外科が専門です。レントゲン・MRI・CT検査などによって患部の骨や椎間板の状態を観察し、診断名が付けられます。各種検査によってヘルニアの存在が認められても、シビレや痛みなどの症状がない場合もあります。問題となるのは神経の圧迫があるのか否か、どの部位で神経が圧迫されているのか、です。
治療としては基本的に、まずは保存療法が選択されます。鎮痛剤の処方・温熱療法・電気療法・牽引(けんいん)療法・神経ブロック注射などです。そして安静が指示されるかと思われます。それらの治療によって効果が認められない時には手術が検討されます。椎間板ヘルニアの手術療法には様々な種類があります。排尿障害がある場合は速やかに手術を受けるべきでしょう。

自分でできる軽減方法
 痛みやシビレなどの症状が特に強い時には、患部に負担をかけず、休養することが大切です。できるならば用事は後回しにして、安静を保つことが優先です。
症状が手指に出ている時には首、下肢に出ている時には腰、それぞれ症状の出ている左右の側が、主に治療すべき患部となります。特に背骨の際の辺りがポイントになります。
まずは、(神経が圧迫されていることが症状の原因なので、)患部の筋肉を柔らかくするために、温めましょう。ホッカイロなどが便利です。同様に、患部を冷やさないようにすることも大切です。
次に症状が軽くなってきたら、ストレッチをして筋肉の緊張を軽減させ、柔らかくします。
そして症状が楽になってきたら、予防として、ラジオ体操のような体操も有効です。

鍼灸院での治療
 鍼灸治療は椎間板ヘルニアの症状に対して、とても有効です。それは、鍼灸治療が筋肉を柔らかくすることを得意とする治療方法だからです。筋肉を柔らかくすることで、神経の圧迫を緩められれば、諸々の神経症状を軽減させることができます。血流を改善して患部の栄養状態を良くすることで、脱出してしまったヘルニアが戻ることもあります。
椎間板ヘルニアの場合は、患部となる(神経の圧迫の起こっている)部位が背骨の際であることが多く、皮膚表面からマッサージなどでは若干刺激をしにくいのですが、鍼治療であればこれらを問題とせずに、より的確な部位への治療ができます。
仕事・スポーツ・日常生活、椎間板ヘルニアになってしまう負担はどこにでもあります。少しでも症状が楽になるように、日常生活が楽しく過ごせるように治療いたします。
頚椎椎間板ヘルニア

④ぎっくり腰(急性腰痛)・ぎっくり背中・ぎっくり首(寝違え)

ぎっくり腰・ぎっくり背中・ぎっくり首って、どんな症状?
 ぎっくり腰(急性腰痛)とは、腰に急に起こる強い痛みのことです。ぎっくり腰の多くの場合は、レントゲンやMRIの画像所見で特に異常が見つからず、筋・筋膜性腰痛に分類されます。筋・筋膜性腰痛とは、筋肉や筋膜などの軟部組織に痛みの原因があるとされる腰痛です。つまり、ぎっくり腰とは「何かをきっかけにして筋肉が硬くなったままになってしまい、動かそうとすると痛みが出てしまう状態」と言えます。

最近は、急に起こった筋・筋膜性の痛みを部位別に、ぎっくり背中・ぎっくり首(寝違い)などと言ったりもします。これらのぎっくり○○の症状は発生している部位こそ違えども、患部の筋肉が多分に硬くなってしまい過緊張を起こしている状態としては同じなので、原因や対処法・治療方法に関しても、基本的には同じと考えて良いでしょう。

原因は?
 ぎっくり腰やぎっくり背中ならば重い物を持ち上げた時など、ぎっくり首ならば振り向いた時など、筋肉に力を入れたタイミングで、強い痛みが起きてしまいます。常日頃からの疲労(筋肉の緊張・強いこり感・重ダルさなど)が前兆として蓄積された筋肉に、さらに急な負担が加わってしまうことで筋肉が許容量を超えて硬くなってしまい、その緊張が緩まなくなっている状態です。

ぎっくり腰になったらどうするか?(痛みの段階別に解説)
 ぎっくり腰・ぎっくり背中・ぎっくり首になってしまった時の回復→再発予防のステップは、大きく分けて4段階です。治癒までにかかる期間は、症状の強さなどさまざまな要因によって変わるため一概には何とも言えませんが、それぞれの段階で適切な処置をすることで、より早く痛みを軽減させ回復を早めることができます。

①痛くて起き上がることもできないような時。
 動けない時は動かない。患部が炎症を起こしているなら冷やす。患部が冷えているなら温める。

ぎっくり腰・ぎっくり背中・ぎっくり首に対して最も有効な応急処置は、「動かさないこと(患部に力を入れないこと)」です。痛みの強い時にはじっとしていることが一番です。斜めうつ伏せなど自分に負担の少ない姿勢で横になり続け、患部に力を入れることなく、回復を待ちましょう。ぎっくり腰の場合、立ち上がるのはトイレに行くだけにして1日くらい休めば、家の中を伝い歩きできるくらいには回復するでしょう。

患部が熱を持っていなければ、温めることで回復を早めることができます。治療を受けるのであっても無理に外出せず、在宅訪問などをおすすめします。治療の際にも、下手に患部を刺激してしまうと痛みを強くしてしまうこともあるので、注意が必要です。

②強い痛みがあり最低限の日常生活しかできない時。
 動けるようになったら、「痛みの出ない範囲で」動く。積極的に治療する。

多少動けるようになっても安心や油断は禁物です。負担をかけてしまえば、再び激痛に襲われてしまいます。ぎっくり腰ならば動く時には腹筋に力を入れ、(腹圧をかけることで、コルセットと同様の働きをさせて)患部にかかる負担を軽減させましょう。ぎっくり首ならば、物理的な頭の重さを意識し、首を傾けないようにすると負担が減ります。この段階で適切な対処・治療ができれば、痛みの軽減は早くなります。逆に我慢して無理をしてしまうと、痛みを長引かせてしまうことになります。さらなる悪化を防ぐためにも、積極的に治療を受けるべきタイミングです。

③日常生活は問題ないが、運動などの負担をかけられない時。
 腰背部の筋肉の柔軟性を高める。ストレッチで筋肉を柔らかくする。

先述のように、ぎっくり腰・ぎっくり背中・ぎっくり首などぎっくり系の痛みは筋肉の過緊張が一番の原因です。筋肉の過緊張を予防するためにまず大切なことは、普段から筋肉を硬くしないことです。負担をかけない(動かさない)ようにすることでも筋肉を硬くしないこともできますが、あまり長期間に渡ると、筋力の低下を招いてしまうこともあり、あまりよくありません。

腰痛の回復・予防には、日常生活などの負担で硬くなってしまった筋肉をストレッチなどで柔らかくすることが大切です。早期に症状を改善させるために、そのままにしておかず、適切な治療を受けることをおすすめします。

④強い負担をかけてしまうと一時的に痛みが出てしまう時。
 痛い時は休む。筋力を強化して負担に対する許容量を増すようにする。

痛みが出てしまっているのならば、そのままにしておいてはいけません。痛みの出ている間は、できるだけ負担をかけないことが、早期回復へのポイントです。積極的にストレッチを行い、筋肉に疲労を蓄積させないようにしましょう。

腰痛であれば、主に腹筋の筋力を強化することで痛みを予防することができます。痛みのない時にトレーニングをしましょう。首や背中も同様ですが、肉体労働やスポーツをしていなければ、(筋力強化トレーニングをするまでもなく)ストレッチや温めるだけでも痛みのない状態を保てることがほとんどです。逆に、日常的に体に負担をかけているのであれば、筋力を強化して痛みの予防や再発防止に努める事をおすすめします。

病院へ行くのであれば
 病院へ行くのであれば整形外科が専門になります。
整形外科病院での治療は、問診やレントゲンやMRIなどの画像診断で西洋医学的診断名を付けた後、投薬・湿布・電気・温熱・牽引治療になるでしょう。その後の経過によっては手術を勧められてしまうかもしれません。ペインクリニックなど専門の病院では、局所麻酔薬を直接患部に注射するトリガーポイント注射やブロック注射などが行われ、劇的に痛みが消失することがあります。

鍼灸院での治療
トリガーポイント注射やブロック注射、痛み止めなどですぐに全ての痛みを消したとしても、人間の体はそう都合よくはいきません。蓄積されてきた疲労が痛みに変わってしまった時、回復にはそれなりの時間が必要になるからです。自然治癒力を高め、回復に必要とする時間を短くするのが、鍼灸治療なのです。その場しのぎではなく、再発も予防し、ちゃんと状態を改善させるために、「痛みは体からの『これ以上負担をかけないでくれ』というサインである」ことや「負担と回復の差分で体の状態は変わっていく」ということを、患者さまに常々お伝えしています。

⑤坐骨神経痛

主な症状・特徴と原因
 坐骨神経痛とは、臀部(お尻)~大腿(太もも)裏~すね~足の指に、痛み・しびれ・知覚鈍麻・筋力低下などが起こる症状です。症状名であり、病名ではありません。
腰臀部の筋肉の緊張・腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症などにより坐骨神経が刺激されてしまうことが原因で起きます。肘をぶつけた時に指先に「ビリッ」とした痛みを経験したことのある人は多いと思いますがあれと同じで、気になる症状は下肢に起きていても、坐骨神経痛の原因は腰にあることがほとんどです。同じような症状が下肢の血流不全が原因で起こることもあるので、鑑別が大切です。

病院での治療
 病院で治療を受けるならば整形外科を受診します。湿布・牽引・電気治療・安静維持などの保存療法が基本となります。
激しい痛みが続く場合などは手術も考慮されます(症状が進んでしまい、腰部椎間板ヘルニアが原因で排尿障害がある場合は、早急な手術適応となるので注意が必要です。)

自分でできる対処法
 坐骨神経痛の多くの場合、腰の筋肉を緩めることが大切です。ですので、自分でできることとしては、カイロを貼るなどして腰を温める・腰やお尻のストレッチをする、などが挙げられます。湿布を貼っても鎮痛剤の効果で痛みを感じにくくなるだけで、状態が改善することにはならないのでお気を付けください。

鍼灸院での治療
 鍼灸治療は局所の血流改善・筋緊張緩和を促すことによって坐骨神経の圧迫を軽減させることができるので、坐骨神経痛に対して高い治療効果があります。知覚鈍麻や筋力低下が起きてしまっている長年の強い症状であっても、ある程度継続的に治療することで、坐骨神経の圧迫によって起される症状は鍼灸治療で改善させることができます。
 症状が軽ければそれだけ治るのも早いです。当院では痛くない鍼灸治療を心がけていますのでご安心ください。

坐骨神経痛で辛い思いをされている方へ
 痛みを誤魔化しながらスポーツをされている方、肉体労働や長時間の立位・座位・歩行などで症状が辛くなってしまう方、湿布を貼って我慢しているという方、年だから仕方ないと言われた方、そのような方々にこそ、当院の鍼灸治療を受けていただきたいです。少しでも辛さを和らげて、毎日を快適に日常生活を過ごせるようにしましょう。

⑥膝の痛み(変形性膝関節症)

主な症状
 立ち上がる時や長く歩いた後など、膝に体重(負担)がかかると痛くなります。痛みの出やすいケースとしては、膝に大きな負担のかかる階段昇降時(特に降りる時)が挙げられます。症状が悪化すると関節可動域(ROM)に制限が現れ、正座や膝の曲げ伸ばしが困難になることもあります。痛みの出やすい場所は膝関節の内側です。これは、骨格的にO脚の方が多いことが理由です。

主な原因
 膝痛は原因によっていくつかの種類に分類されますが、ここでは、スポーツ外傷や関節リウマチ以外の原因によるものについて説明していきます。
上記以外の原因では、主に加齢(筋力低下)・肥満が挙げられます。また、中高年の女性が閉経によってホルモン分泌のバランスが変わることで骨が弱くなりやすくなってしまうことも、原因と考えられています。膝関節周囲の筋力が低下したり体重が増えることで、関節にかかる負担が増えてしまい、軟骨や骨が少しずつ変形してしまうことによって炎症が起こり、痛みが出てしまうのです。
しかし、加齢や肥満が原因とはいえ、歳をとられた方や体重の多い方の全員が膝痛で困るようになる、ということではありません。80歳や90歳になっても、元気にウォーキングをされている方や一人で何不自由なく暮らしている方もたくさんいらっしゃいます。膝の痛みは治療・予防することができるのです。

病院での治療方法
 病院では整形外科が担当になります。レントゲン(X線)撮影やMRIで関節の状態の確認が行われます。関節液や血液の検査が行われることもあります。年齢が考慮され、多くの場合は変形性膝関節症と診断されるでしょう。50歳以上の女性の約半数が変形性膝関節症だという調べもあるくらいなので、決して珍しい症状ではありません。病院での治療は、湿布や温熱療法や電気治療に終始することが多く、「水が溜まったら注射で抜く(関節の潤滑油の役割をしている滑液が炎症によって過剰に溜まってしまうので、これを注射器で抜くことで痛みを和らげるという処置のこと)」こともあります。

自分でできること
 膝の痛みを軽減・予防するために、自分でできるセルフケアの方法です。要点は「どのような方法で、膝にかかる負担を減らすか」です。

① 家の中で過ごすにも膝に痛みが出てしまう場合、まずは痛くないほうの脚に頑張ってもらい、痛みのある部分にかかる負担をできる限り減らしましょう。痛みが強い時には、休ませることが一番大切です。立ち上がる時や階段昇降時は痛みの出やすいタイミングですので、特に気を付けてください。正座も控えたほうが良いでしょう。ですが、休ませすぎも使わない筋肉の筋力低下につながるのであまり良くありません。どの程度動くかの塩梅は難しいのですが、各人によって状況や状態も異なるので個人個人で判断するしかありません。患部を触って冷たく感じるのであれば、温めると良いでしょう。

② 無理に動くことを控えながら、次は膝関節周りの筋肉(ふともも・すね・ふくらはぎ)の筋肉を柔らかくしましょう。膝関節にかかる負担を周りの筋肉にしっかりカバーしてもらうためには、それらの筋肉が疲れていてはいけません。自分で按摩・指圧・マッサージをしてもよいでしょう。撫でる・さするなどして血流をよくしても、筋肉は柔らかくなります。ほどよく動き(筋力低下を防ぎ)、しっかり疲れを取る(筋肉を柔らかくする)。この繰り返しが大切です。

③ 日常生活に問題がなくなってきたら、膝痛の予防を目的として膝関節周りの筋肉(特にふともも)の筋力トレーニングをしましょう。膝周り(特に太もも)の筋肉を鍛えることで、負担に対する許容量が増します。つまり、重い物を持ったり長く歩いたりして膝に負担がかかっても、すぐには痛みが出ないようにすることが出来るのです。

膝関節とその周囲の筋肉の緊張を和らげ、適切な運動や筋力トレーニングをすることで、膝の痛みを軽減・予防できます。
どんな症状でもそうなのですが、早期・軽度で治療を始めることが出来れば回復も早いので、少しずつできることから始めましょう。

鍼灸院での治療
 鍼灸治療は、筋肉を柔らかくしたり炎症を軽減させる効果が高いので、膝の痛みに対してとても有効です。電気治療やマッサージなどでは届かない奥にある筋肉の緊張を緩和させることや、血液やリンパ液などの循環を改善することが出来ます。その結果、関節が動かしやすくなり、痛みなく動けるようになるのです。膝にたまった水も減ります。整形外科に長く通ってもイマイチ症状がスッキリしない方にもぜひご来院いただきたいです。
膝痛に対しては、動き過ぎも動かなさ過ぎも良くありません。まずは痛みを軽減させることが大切です。この段階で鍼灸治療は大きな効果を発揮します。次に、それに応じて、できること(歩ける距離を長くする・関節可動域を広げるなど)を増やすこと。そして、改善を積み重ねて再発を予防すること。これらのステップを一つ一つ確実に進むことができれば、膝の痛みで辛い思いをされることはないでしょう。膝に痛みがある人は要介護になってしまう確率が5倍にも増えるという調べもあるので、そうならないためにもしっかり治療・予防しておきたいですね。
年齢は関係ありません。膝に痛みや不安のある方は、お気軽にご相談ください。

⑦肩こり・首こり

肩こり・首こりとは?
 肩こり・首こり、とは病名ではなく、症状名です。首および首から肩関節の間にある筋肉(主に「肩をもむ」時に「肩」と呼ばれる部位)や背骨と肩甲骨の間にある背中の筋肉が緊張することによって起こる、凝り感・こわばり感・痛み・重だるさ・不快感などが主な症状です。
程度が悪化してしまうと、頭痛・頭重感・手のしびれ・睡眠障害(不眠)などの症状を引き起こし、精神的ストレスの原因にもなります。この症状は、頸肩腕症候群にも現れます。その他にも多くの症状を引き起こす一因となるので、放っておけない状態だと考えています。

肩こり・首こりが原因で起こる症状
 肩こり・首こりが原因で、上記のように様々な症状が起こります。それらの諸症状に対して、首肩が重く感じるから湿布、頭痛がするから鎮痛剤、吐き気がするから吐き止め薬を飲む、歯が浮く感じがするから歯医者へ行く、眠りにくいから睡眠導入剤を服用する、など、いちいち薬を使っていたら大変なことになってしまいます。次第に薬の量も増えてしまうでしょう。薬を使うのは後の手段として残しておき、肩こり・首こりを軽減させることで、それらが原因で起こる症状を一歩原因に踏み込んで改善させるべきだと考えます。

肩こり・首こりの原因は?
 長時間のパソコン作業やデスクワーク、読書やスマホのし過ぎなどが分かりやすい原因です。なぜ凝るの?といえば、首や肩へ持続的な負担がかかり局所の血流を悪くすることによって、筋肉の緊張が緩まなくなり様々な肩こり症状の原因となる、との考えが有力とされています。臨床的には、精神的な緊張感や目の疲れも原因になると考えます。
西洋医学的に確定的な診断方法や治療方法は未だ確立されていないので、(腰痛と同じように)困っている人が多くいるのに未解明な部分の多い症状だと言えます。肩こり・首こりや腰痛のような西洋医学的な治療方法が確立されていない症状にも、自然治癒力や自己回復力を高めることを目的とする鍼灸治療は大きな効果を発揮することができます。

肩こり・首こりで病院へ行くのであれば
 肩こり・首こりで病院へ行くのであれば、整形外科が専門です。多くの場合、レントゲン撮影をして頸椎や胸椎に(大きな)異常のないことを確認し、電気治療や湿布が処方されます。最近は「ストレートネック」と病院で言われる方が多いようです。

自分でできる肩こり・首こり対策
 肩こりや首こりを感じた時、皆さんはまず何をされますか?首や肩を回して動かしたり、自ら手を当てて硬くなってしまった筋肉を揉んで柔らかくしようとするのではないでしょうか?そうです、肩こりは硬くなってしまった筋肉を柔らかくすると楽になるのです。筋肉を柔らかくするために、肩こり・首こりを愁訴とされる方には特に入浴とストレッチをお勧めしています。
入浴によって体温が上がり身体全体の血流量が増すことで、硬くなってしまっている部位の血の流れが良くなれば、栄養状態が改善されたり疲労物質が除去されたりして筋肉が柔軟性を取り戻してくれます。凝りを感じている局所をピンポイントで温めることも良いでしょう。ストレッチによっても筋肉は柔らかくすることができます。反復継続的にストレッチを行っていただければ、筋肉の柔軟性が増し、肩こり・首こりの予防にもなります。軽い症状であれば、入浴とストレッチだけでも十分な効果を発揮するはずです。

鍼灸院での治療
 入浴やストレッチなどのセルフケアでは楽にならない、という方や、マッサージを受けると楽にはなるけれど効果が長続きしないという方には、鍼灸治療をお勧めします。
筋肉は何層にも重なっており、姿勢を整えたり身体の動きの微調整をする時によく働く筋肉は、基本的に内側(奥の方)にあります。肩こり・首こりの時に硬くなってしまう筋肉は、奥の方にあることが多いのです。体の表面から押すマッサージではこれらの筋肉に対して直接刺激を与えることはできず、入浴も外側の筋肉から順に温まっていくので、これらの方法では筋肉をダイレクトに緩めることはできません。これらに対して鍼の治療であれば、愁訴の原因となる硬くなっている筋肉に対して直接ピンポイントにアプローチすることができるので、凝っている筋肉を的確にしっかり緩めることができ、治療効果がより高くなるのです。
つらい肩こり・首こりにお悩みの方、本気で肩こり・首こりをなくしたい方は、改善効果が高く持続するはり・きゅう治療をぜひ受けに来てください!

⑧肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

現在、肩の痛みで腕を挙げられないのであれば、その症状は肩関節周囲炎かもしれません。肩関節周囲炎は、四十肩・五十肩とも呼ばれます。肩を動かすと痛みが出て、関節の可動域(動かすことのできる範囲)を制限します。悪化してしまうと夜間痛により睡眠の妨げにもなってしまう、とてもつらい症状です。肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)には鍼灸治療がとても有効です。

主な症状
 肩関節周囲炎は別名として四十肩・五十肩とも呼ばれ、40~50歳代に多く発症するためこう呼ばれています。四十肩と五十肩は同じ状態のことなので、例えば60歳の方がこの症状を発症したとしても、分類(医師の診断名)的には五十肩になります。英語では「frozen shoulder:凍った肩」などとも呼ばれるようで、症状をうまく表現しています。

五十肩は経過に伴い、症状が変わっていきます。症状の軽減や早期回復、悪化の予防のためには、経過に合わせて肩の安静と運動療法を適切に使い分けることが大切です。

急性期(発症から2週間程度)
 急性期は、痛みが強いものの、無理をすれば肩を動かすことができます。痛みは、肩を動かしたときだけでなく、安静時や就寝時にも現れます。痛みを伴う動作は無理に行わないようにしましょう。

慢性期(6か月程度)
 慢性期は、痛みは軽減しますが、肩が動かしにくくなります。無理に動かそうとすると痛みが出ます。痛みが軽減してきたら、硬くなった肩関節をほぐすために肩の運動を行い、少しずつ肩の可動域を広げていきます。

回復期(1年程度)
 回復期は、徐々に痛みが解消していき、次第に肩を動かしやすくなります。しかし、数年かかる場合や、症状が残ることもあります。この時期には、肩の可動域や低下した肩の筋力を取り戻すため、積極的に肩の運動を行います。

 症状の現れ方には個人差も大きいのですが、肩関節辺りの鈍痛と可動域制限(動かせる範囲が狭くなること)から始まり、数週間もしくは数ヶ月かけて痛みの強さと可動域制限が悪化していきます。肩の痛みが強くなってしまうと夜間痛で眠られない程にもなり、不眠による精神的・肉体的な疲労の蓄積がうつ症状を引き起こしてしまうことすらあります。肩関節の可動域制限が強くなると腕を前後外方どの角度にもほとんど動かせなくなってしまうこともあり、そうなってしまうと当然高い位置にある物には手が届かず、着替えや洗髪などの日常生活動作ですら困難になってしまいます。症状はピークを過ぎると再び数か月かけて軽減していきますが、適切なリハビリを受けないと可動域制限の後遺症が残ってしまうこともあるようです。
このように、とてもつらい肩関節周囲炎ですが、人によっては症状も軽くたいした治療もすることなく治癒することもあります。しかし、どんな人が軽症で済むかまたは重症化してしまうかの基準は明確化していません。
また、肩関節が痛む症状としては肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)以外にも腱板炎や腱板損傷、石灰沈着性腱板炎などもあり、より適切な処置をするためには、問診や各種検査などによって鑑別する必要があります。

原因
 肩関節周囲組織の炎症が原因です。一説には関節包の炎症が原因だとも言われています。しかし、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)になぜなってしまうのか、の原因は明確ではありません。しかし、なぜ痛いのか?の主な原因は「肩関節を動かす際に使う筋肉が硬くなってしまっているから」です。つまり、どの動作でどこに痛みが出るのかを明確にし、それに関係する筋肉の緊張を緩めることで症状を改善させることができるのです。

病院へ行くならば
 病院での治療は整形外科が専門になります。肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)は骨の疾患ではないので、レントゲン検査での異常は認められません。湿布・痛み止めの薬の処方・局所麻酔剤や消炎鎮痛剤(ステロイドなど)の注射・温熱療法・電気光線療法・マッサージ・ストレッチ・体操指導などが状態に応じて行われます。

自分でできる治し方
 セルフケアとして自分でできる治療であれば、急性期(炎症がある時期)以外は、先ず患部を温めることがお勧めです。特に冬場または夏場の冷房の風を避けることができない時には、肩の痛みの強い部分に服の上からホッカイロを貼ると良いでしょう。もう一つは先述した、病院で指導される体操です。「コッドマン体操」と呼ばれ、要は軽重量物を持つことで自然に肩の筋肉が伸ばされる静的ストレッチです。人により症状の強さによりで適した重さ・腕の角度・時間などが異なりますので、自分でできるとはいえ、気を付けて行う必要があります。再発予防を目的とした場合にもストレッチが有効です。肩関節周囲の筋肉の緊張を防ぐことが大切です。

鍼灸院での治療
 鍼治療は、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の治療にとても有効です。患部局所の血流を改善させることで筋肉の緊張を緩めさせることができ、肩の痛みを軽減させたり肩関節の可動域を広げることができます。鍼治療の場合、筋肉を緩める効果はマッサージよりも高く、(局所麻酔による神経ブロックとは全く異なるので痛みが劇的に(一時的に)消えることはありませんが、)治療直後には自然な感じで徐々に痛みが軽減します。そして、より楽な感じになるように→それが長く続くように、と寛解と増悪の小さな波を繰り返しながら大きな波として徐々に症状改善の方向へ向かわせます。痛みを軽減させるのと並行して、可動域制限の改善と治療効果の継続のためにストレッチや自分でできるストレッチの指導を行います。痛みが軽減して状態が改善するのに応じて治療間隔を空けていき、最終的には痛み0(ゼロ)で可動域制限0(ゼロ)の状態を目指します。

⑨足底筋膜炎

足底筋膜炎の主な症状
 足底筋膜炎は、足の裏の踵(かかと)のやや前方が痛みます。踵に荷重をかけなければ痛みは出にくくなります。土踏まずの筋肉の緊張はシンスプリント(下腿内側下部の痛み:脛骨過労性骨膜炎)の原因にもなるので、注意が必要です。

主な原因
 長時間の立位・長時間の歩行・坂の昇り降りなど、足の裏への負担が蓄積することで発症します。下肢の筋力に比べ体重が重いことで足底への負担が増えてしまうことも原因になります。ジョギングやマラソンなどで長距離を走ることで発症するケースが多いようです。一言で言ってしまえば、「足の裏の筋肉が硬くなったこと」が原因になると言えるでしょう。

病院へ行くのなら
 病院へ行くのならば、整形外科が担当です。筋肉の緊張が原因の症状なので、レントゲンに異常は出ません。検査的に異常が出ないので、消炎鎮痛剤が処方され「しばらく様子を見てください」となることがほとんどです。実業団選手の場合は手術をするケースもありますが、一般人であればそこまでする必要はないと思われます。

自分でできる足底筋膜炎のケア
 足底筋膜炎の主な原因は足の裏の筋肉の緊張なので、足裏の筋肉を柔らかくすることで痛みを軽減させることができます。自分でできることとしておススメしているのは、青竹踏みやゴルフボールを踏むことです。また、できる限り負担を減らし、「痛いな」と感じる状況を減らすことも大切です。休ませることで回復を促すことができるからです。

 靴屋さんやスポーツショップに売っているインソール(靴の中敷き)を使うことで足裏にかかる負担を減らすことも対症療法としては有効でしょう。インソール作成を専門的に行っているお店もあるようなので、試してみてもいいかもしれません。同じように、減量(ダイエット)やテーピングも足裏にかかる負担を減らすことを目的とするならば有効ですが、積極的に痛みを軽減し症状を改善させるわけではないのでご注意ください。

鍼灸治療なら
 鍼灸治療は筋肉の緊張を和らげることに関して、特に高い効果があります。施術直後に、患者さん自身にも筋肉が柔らかくなっていることを実感していただけます。
 足の裏は皮膚が硬いので、マッサージで緩めることは比較的難しくなります。鍼を刺すことで(足の裏は感覚が敏感なので他の部位に比べ、少し痛みを感じます)硬く緊張してしまっている筋肉に対して直接刺激を与えることで、高い効果を得られるのです。

⑩腱鞘炎・ばね指

腱鞘炎・ばね指とは
 腱鞘炎の発症部位で一番多いのは、手指では親指のつけねの内側で、中指、薬指がこれに次よくみられます。手首では、手首の親指側に多くみられるドケルバン腱鞘炎があります。
 腱鞘炎とは、腱および腱鞘の炎症です。
腱とは、関節などを動かす筋肉の動きを骨に伝えるひもの役目をはたすスジです。細くて丈夫な組織です。
 腱鞘はトンネル状に腱の周りにあり、腱がスムーズに動くためや、力の方向を変えるために腱を押さえたりする役割をしています。
 腱鞘炎が進行すると、ばね指といい、この腱鞘炎が手のひら側の筋肉でおきたもので、指の曲げ伸ばしにて 筋肉が腱鞘を通る時に、腫れているせいで途中でひっかかってしまう状態です。  

腱鞘炎・ばね指の原因 
 反復する手の動作の刺激です。
一般的には、楽器の演奏や、調理人などの反復する手の動作の刺激によるものが多く、また、捻挫や外傷(けが)などに引き続いて起こることもあります。指先を使う仕事をしている人がなりやすい症状ですが、30~50代の女性は産前産後、更年期障害やホルモンバランス異常によっても引き起こされるとされています。また、高齢になり筋肉が衰えることが発症することもあります。近年ではパソコン、スマホ、ゲーム機などの長時間使用が原因で引き起こされることが増えています。
他に、結核性、痛風性、リウマチ性、梅毒性などがあります。また、特別の誘因なく起こることもあります。

腱鞘炎・ばね指の症状
 指や手首を動かしたときに特徴的な症状がでます。
親指の腱鞘炎では、手のひら側の指のつけねに曲げたり伸ばしたりした時の痛みや、押した時の痛みがあります。時に、発赤、熱感、腫れをきたすことがあります。例えば、鉛筆が持ちにくい、コップが持ちにくいなどの症状がでます。
 
進行すると、ばね指といい、この腱鞘炎が手のひら側の筋肉でおきたもので、指の曲げ伸ばしにて 筋肉が腱鞘を通る時に、腫れているせいで途中でひっかかってしまう状態です。 指の曲げ伸ばしの時にひっかかって、カクッと伸びたり、カクッと曲がったりする状態となることがあります。また、親指の曲げ伸ばしの際に、親指の根もとで腱の腫れ(腫瘤)が動くのがさわってわかる時があります。
 
手首の親指側のドケルバン腱鞘炎では手首の親指側の骨の盛り上がったところを中心として、腫れや圧痛、時に熱感、発赤をきたすことがあります。親指を開いたり閉じたりすると痛みが出ます。例えば、本のページがめくりにくい、ドアノブが回せないなどの症状がでます。親指を中に入れて手を握り、手首を小指側に曲げると痛みが誘発されます。【腱鞘炎は男性より女性に多い、女性は手を使いよく働くからでしょう】 重度の場合は、ちょっと指を動かしただけでも手首のあたりが非常に痛み 手指を使うすべての動作に支障をきたします。

腱鞘炎はなぜ治りにくいのか
 上記のような理由だと、一般的な固定治療法(指から手首にかけての包帯、ギプス)にて すぐに治りそうなものですが、実際簡単に治らないのは、痛みを我慢しながら繰り返し動かす家事や仕事をされている方が 多いからです。

 腱鞘炎は手首だけが非常に痛むので、そこだけが悪いと思われがちですが 腱鞘炎になってしまっている方は、手だけではなくからだ全体の筋肉が疲労しています。 首、肩、背中、腰、足など自分ではあまり気づいていないかもしれませんが、すべて疲労し 緊張しているはずです。
 このような状態では、からだを治す回復力はかなり低下しているので、固定したり 痛み止めの薬を塗ったり、低周波、温熱、冷却、ステロイド注射(強い痛み止め)などでは 一時的にまぎらすことはできますが、それにより回復力が増すわけではないので 自然に治ってしまう軽度の場合以外は、なかなか治癒に至らないのです。

鍼灸院での治療
 自分のからだは、自身の回復力で【自然治癒力】治さなければなりません。 この治癒力を引き出すのが鍼灸治療です。
 ではどの様にすればよいか、腱鞘炎は前述のとおり筋肉が疲労した状態です。
 まず肝臓の気を充実させることが重要です。
 両手、両足の肝臓に関係するツボを、それぞれ1ヵ所ずつ計4ヵ所を使用し肝臓の気を高めます。まずからだ全体の治療をし回復力を高めたうえで、痛んでいる手首の治療にかかります。
 母指の腱鞘炎の場合ですが、この痛む部分には二本の経絡があります。(肺と大腸の気の通り道) この経絡に流れている気の状態を調整していきます。

⑪むちうち(交通事故保険の治療)

鍼灸治療も病院と同じように自賠責保険を使って窓口負担金なしで受けられます。病院での治療と並行して受けることもできます。病院や接骨院などで治療を受けてもなかなか状態が改善しない場合でも、鍼灸治療ならば、そこからもう一歩の更なる回復を目指せます。

 交通事故に遭ってしまった方のほとんどが、首の痛みに苦しむことになってしまいます。
交通事故で負ってしまった首の痛みは、病院では外傷性頸部症候群や頸椎捻挫などと診断され、これらは通称「むちうち(ムチウチ・むち打ち損傷・むちうち症)」と呼ばれています。この時の首の状態の説明は、頸椎捻挫という言葉が一番イメージしやすいかもしれません。頸椎とは首の骨のことで、捻挫とは、関節が無理に動かされてしまい、関節周囲の組織に損傷を負ってしまう状態のことです。つまり首が無理に動かされてしまうことにより、その筋肉(や関節包などの軟部組織)が損傷してしまった状態です。そのため、レントゲン検査では異常が認められないことがほとんどです(見た目でも分からないので、辛さを理解されないこと自体が、当事者にとっては辛いことになります)。

 むちうち状態になってしまうと、首・肩・背中の凝りや痛み、関節可動域の制限や頭痛・耳鳴り・吐き気・不定愁訴など、様々な症状が起こります。ホットパック・マッサージや牽引(けんいん)治療も有効ですが、人によってはなかなか症状が軽減しないことも多々あります。数か月間も辛い症状に苦しみ続けてしまうケースもあります。痛みが軽くなったから示談をしたけれど、毎年冬になると痛みが出てしまう、という声も聞きます。受傷後はなるべく早めに、しっかりと、痛みが無い状態まで体の状態を回復させることが大切です。いろいろな治療を試して効果がよろしくなくて諦めてしまう前に、筋肉の緊張を和らげる効果の高い鍼灸治療を受けてください。

 鍼での治療ならば、硬くなってしまっている筋肉の硬くなっている部分に直接鍼を刺すことができます。鍼を刺された人体は、その傷を回復させるために当該部位への血流を増します。(血流が改善することで筋肉の緊張が緩みます)。緊張して固くなっていまっている筋肉を柔らかくするために必要なこと、それは血流を良くすることです。温める・伸ばす、これらが筋肉を柔らかくするのは、結果的に血流を良くするからです。そして、緊張して固くなっていまっている部分を、より的確に治療することが、しっかり症状を消すことに繋がるのです。

 当院では、交通事故で受けた症状の治療で示談前ならば、病院と同じように窓口での施術費の負担なく治療を受けることができます。もちろん病院での治療と並行して受けることができます(しかし、同じ日に複数の病院・治療院での治療はできません)。例え受傷から年月が経過してしまっていても、症状を軽減させることはできます。むちうちの治療をするのに遅すぎるということはありません。少しでも、辛い痛みから解放され、喜んでいただきたいと願っています。

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TEL/FAX:096-201-2958(受付 7:00~19:00)
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